狭小住宅三階建て4LDKの間取りを決めるまで

土地を購入する前から、ハウスメーカーには間取りを作ってもらっていました。

ただ、それまで住んできたのはマンションやアパートです。三階建ての家を含めて戸建てに住んだことがなく、家を建てようと考え始めた当初も三階建てになるとは思っていませんでした。

そのため、まずは「三階建てではどんな間取りにするのが一般的なのか」を調べるところから始めました。

今回は、18坪程度の土地で三階建ての4LDKを考えるにあたって、どのようなことを考えたのかを書いておきます。


まずは三階建ての間取りをたくさん見た

三階建ての暮らしが想像できなかったので、まずは間取りの例を集めました。

参考にしたのは、

  • ハウスメーカーが公開している三階建ての間取り
  • SUUMOで三階建ての建売住宅だけを検索して出てきた間取り

などです。

18坪程度の土地に建つ三階建てを見ていると、大きく分けて二つのパターンが多いことが分かりました。

一つ目は、

1階:インナーガレージ、洗面室、浴室、居室、トイレ
2階:LDK、トイレ
3階:居室2~3室

という構成です。

もう一つは、

1階:インナーガレージ、居室、収納、トイレ
2階:LDK、洗面室、浴室、トイレ
3階:居室2~3室

という構成です。

大きな違いは、浴室と洗面室を1階と2階のどちらに置くかです。

ここを決めると、三階建ての間取りの方向性もかなり決まってきます。


浴室を1階に置くか、2階に置くか

浴室と洗面室を1階にすると、その分2階のLDKを広くできます。

限られた床面積でLDKをできるだけ広くしたいのであれば、かなり合理的な間取りです。

ただ、我が家ではこの間取りに少し抵抗がありました。

三階建てのデメリットとしてよく挙げられるのが、階段の上り下りが増えることです。

例えば3階の寝室から起きて1階の洗面室へ行き、そのあと2階で朝食を食べるとなると、毎日の生活の中でかなり階段を使うことになります。

一方、2階にLDK、洗面室、浴室、トイレをまとめれば、普段の生活の多くを2階だけで済ませることができます。

寝室や子ども部屋を3階にすれば、日常生活はほぼ2階と3階だけで完結します。

これはマンションやアパートで暮らしてきた我が家にも馴染みやすそうでした。

2階にLDKと水回りをまとめれば、三階建てでもこれまでとそれほど違わない生活ができそうだ

と思えたことは、三階建て用の土地を購入する決め手の一つにもなりました。


車を持たなくてもインナーガレージは作ることにした

我が家は家を建てたあと、基本的には車を持たない予定でした。

そのため、自分たちが生活するだけならガレージは必須ではありません。

ただ、将来何らかの理由で家を売ることになった場合、駐車スペースがまったくない三階建ては買い手がかなり限定されそうです。

そこで、将来のことも考えてインナーガレージは残すことにしました。


最終的な各階の構成

営業担当の方と間取りを検討していった結果、大まかな構成は次のようになりました。

1階

  • インナーガレージ
  • シューズクローク
  • 居室
  • ウォークインクローゼット

2階

  • LDK
  • 洗面脱衣室
  • 浴室
  • トイレ

3階

  • 居室3室

全部で4LDKです。

18坪程度の土地なので、一つ一つのスペースを大きく取ることはできません。

そのため、できるだけ一つの場所に複数の役割を持たせることを意識しました。


狭小住宅では「収納だけの場所」をできるだけ作らない

床面積が限られているので、2階には独立した収納をほとんど設けませんでした。

ただし、収納量そのものを減らしたわけではありません。

例えば洗面脱衣室には可動棚を設置します。

キッチンは対面キッチンのダイニング側収納を利用します。

さらに、カップボードも吊戸棚付きにしました。

つまり、

収納専用の床面積を作るのではなく、洗面室やキッチンなど別の用途がある場所に収納も持たせる

という考え方です。

狭小住宅では、このように一つの空間に複数の役割を持たせた方が床面積を有効に使えると思いました。


浴室は1616ではなく1216にした

限られた2階に、

  • LDK
  • 洗面脱衣室
  • 浴室
  • トイレ

をすべて入れるには、それぞれのサイズも考える必要があります。

まず見直したのが浴室です。

戸建て住宅では、1坪サイズの1616のユニットバスをよく見かけます。

ただ、我が家では自分を含めて浴槽に入らず、シャワーだけで済ませることが多くあります。

それなら、浴室に2畳分のスペースを使う必要があるのかと考えました。

当時住んでいたアパートの浴室も実際に測ってみました。

調べてみると1316程度のサイズで、特に狭いと感じたことはありませんでした。

さらにユニットバスメーカーの図面を確認すると、検討していた1216と1316では浴槽そのものの大きさにはほとんど差がなく、主に浴槽周辺のスペースが変わる程度でした。

それなら1216でも問題なさそうです。

そこで、浴室は1216サイズにすることにしました。


浴室を小さくして洗面脱衣室を広げた

浴室を1216にしたことで、その分を洗面脱衣室に回すことができました。

洗面脱衣室は約2.4畳です。

2畳の洗面脱衣室に幅750mmの洗面台と洗濯機を横並びにすると、その間にはほとんど余裕がありません。

2.4畳程度まで広げると、洗面台と洗濯機の間に可動棚を設けられます。

ここを、

  • タオル
  • 洗剤
  • 下着類
  • 洗濯用品

などの収納に使えます。

我が家では浴室を広くするより、毎日使う洗面脱衣室と収納を広くする方が使いやすいと判断しました。


トイレも0.75畳にした

トイレも一般的によく見る1畳サイズにはしませんでした。

採用したのは、

910mm × 1365mm

程度の0.75畳サイズです。

数字だけ見ると狭そうですが、ハウスメーカーのモデルハウスにちょうど同じくらいのサイズのトイレがありました。

実際に中に入って確認してみると、特に問題は感じませんでした。

それなら、トイレを広くするためにLDKを削る必要はないと判断しました。


その結果、LDKは15畳確保できた

浴室とトイレをコンパクトにしたことで、2階には15畳のLDKを確保できました。

18坪程度の土地に建つ三階建てで、同じ階に浴室と洗面脱衣室も入っていることを考えれば、十分な広さだと思いました。

ただ、LDKは畳数だけでは使いやすさが決まりません。

そこで、LDKの形や家具の配置についてもかなり考えました。


LDKでは「通路だけの場所」を減らした

限られた面積を有効に使うため、意識したのが通路にしか使われないスペースをできるだけ減らすことです。

例えば、ソファの後ろを人が通る間取りにすると、そのための通路幅が必要になります。

一方、ソファを壁につけて配置できれば、その通路は必要ありません。

浮いたスペースをダイニングやキッチンに使うことができます。

広い家なら気にしなくてもよい数十cmでも、15畳程度のLDKではかなり違います。

そのため、家具を置いた状態まで考えながら間取りを決めました。


ソファとテレビの距離は2.5m程度でもよいと判断した

間取りについて調べていると、ソファとテレビの間は3.5m程度空けるとよい、という例をよく見かけました。

ただ、我が家の間取りで3.5mを確保しようとすると、かなり無理があります。

そこで、本当にそれだけの距離が必要なのかを調べました。

4Kテレビについてテレビメーカーが示している視聴距離を見ると、55インチ前後でもそれほど大きな距離を必要としていない例があります。

敷地の形や洗面室、階段の位置を優先すると、我が家ではソファ背面の壁からテレビ背面の壁まで約2.5mになりそうでした。

ちょうど自宅に50インチの4Kテレビがあったので、実際に同じくらいの距離からしばらく見てみました。

特に近すぎるとは感じませんでした。

それなら、ネットで見かける目安に合わせるためにほかの場所を削る必要はないと考え、この距離で進めることにしました。


玄関と階段の位置もかなり悩んだ

各階の部屋だけでなく、三階建てでは階段をどこに置くかも重要です。

階段の位置を変えると、1階だけでなく2階、3階の間取りまで変わってしまいます。

我が家では、

  • 玄関から上がってすぐに階段がある
  • 玄関土間は1.5m×1.5m程度確保する
  • 玄関のすぐ横にシューズクロークを作る

という条件を希望しました。

さらに2階のLDKや水回りの配置も優先していくと、玄関はインナーガレージの奥に配置する形になりました。

車を停めると玄関まで少し入りにくくなる間取りです。

通常ならデメリットになりそうですが、我が家は普段車を持たない予定です。

逆に玄関を出たところがインナーガレージなので屋根があります。

雨の日に傘を開くときや、玄関前に荷物を置いてもらうときには便利そうです。

デメリットよりメリットの方が大きいと考えて、この配置にしました。


自分でも間取りを描くことにした

最初は、営業担当の方に要望を伝えて間取りを作ってもらっていました。

ただ、

要望を伝える

修正案を待つ

新しい案を見てまた修正点を考える

再び修正をお願いする

という流れでは、どうしても時間がかかります。

また、少し壁を動かしたらどうなるか、収納をこちらに移したらどうなるか、といったことを思いつくたびに依頼するのも大変です。

そこで、3Dマイホームデザイナーを購入しました。

営業担当の方が作ってくれた間取りをソフト上で再現し、そこから自分で壁や設備を動かしながら検討しました。

これがかなり便利でした。

「ここを少し狭くして、その分こちらを広くする」といった変更をその場で試せます。

家具も置けるので、図面だけでは分かりにくい部屋の使い方もイメージしやすくなりました。


最終的には自分で修正した案がベースになった

マイホームデザイナーで検討した間取りを営業担当の方に渡し、実際に建てられるように若干修正してもらいました。

それが最終的な間取りのベースになっています。

もちろん構造や法規など、自分では判断できない部分はハウスメーカーに確認してもらう必要があります。

それでも、自分たちがどう暮らしたいのかを考えるうえでは、自分で間取りを動かせたことはかなり役立ちました。

マイホームデザイナーは家づくりが終わったあとに不要になりましたが、中古でも需要があり、購入価格に比較的近い金額で売ることができました。

注文住宅で間取りを細かく考えたいのであれば、最初から用意しておいてもよいと思います。


まとめ

我が家の間取りで特に意識したのは、限られた床面積をどこに使うかです。

18坪程度の土地なので、すべてを広くすることはできません。

そのため、

  • 水回りを2階にまとめる
  • 浴室を1216にする
  • トイレを0.75畳にする
  • 洗面脱衣室は少し広めに取って収納も兼ねる
  • キッチン収納をLDK収納としても使う
  • 通路だけになるスペースを減らす
  • 家具配置まで考えてLDKの形を決める

というように、必要なところには面積を使い、我が家にとって優先度が低いところは小さくしました。

その結果、

1階にガレージと1部屋、2階にLDKと水回り、3階に3部屋

という4LDKの間取りになりました。

三階建ては階段が多くて暮らしにくそうというイメージもありましたが、間取りをいろいろ調べてみると、2階に生活の中心をまとめることでかなり解消できそうだと分かりました。

土地が小さいから単純に我慢するのではなく、自分たちがあまり使わない場所を小さくして、その分を毎日使う場所に回すことが、今回の間取りづくりでは一番重要だったと思います。

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